発売以来、口コミで販売台数をどんどん増やしているシロカのカフェばこシリーズ。最新モデルの全自動コーヒーメーカー、シロカ カフェばこSC-A351の評価は? 実力は? ユーザーの賛否両論を参考に、魅力と難点をピックアップしました。
INDEX
新進気鋭の家電メーカー、シロカの全自動コーヒーメーカーは、コーン式のシロカSC-122のほかにも、注目すべきシリーズが。愛称は、カフェばこ。2015年の発売以来、累計販売台数50万台を突破した全自動ドリップ式の人気シリーズです。
“華美ではなく過度ではない”モノ作りを目指すシロカのブランドコンセプトは、このカフェばこシリーズにもしっかり継承されています。全部で4機種ありますが、最新モデルは昨年の秋に発売された、このシロカ カフェばこ SC-A351。スクエアフォルムはそのままに、操作ボタンやダイヤルの位置、デジタル表記などがブラッシュアップされて、より洗練された雰囲気になりました。
シロカ カフェばこSC-A351おすすめポイント
☑累計販売台数50万台突破の人気シリーズ
☑リーズナブルな価格設定
☑洗って使えるステンレスフィルター
☑タイマー機能付き
☑デザイン性の高いコンパクトボディ
シロカ カフェばこ SC-A351のミルは、シリーズ共通のプロペラ式。豆の粒度は中細挽に設定されています。好みの挽き具合にできないので、ツウ向けとはいえませんが、杯数に応じた中細挽に仕上がるように自動調整してくれます。コーヒーメーカーの入門機としては、これで良いということなのかも。容量は、ホットコーヒーとアイスコーヒーは4杯、マグカップなら2杯まで一度にドリップできます。
ひとつ注意すべきなのが、シロカ カフェばこ SC-A351に付いてくる計量スプーン。こちらはコーヒー粉専用なので、豆から淹れる場合は、事前に電子スケールなどで計量しておく必要があります。
コーヒー豆は油脂分をたっぷりと含んでいます。挽いた豆にいきなりお湯を注ぐと、水分を弾いてしまうので、成分をうまく抽出するには、粉全体に少量のお湯を掛けて慣らす、蒸らしが必要です。
コーヒーの味は蒸らしの良し悪しで味が決まるといわれています。豆をふっくらさせるための適正な湯温と湯量、ほどよい時間の見極めなど、ハンドドリップでも難しいこの蒸らしの工程を、シロカ カフェばこ SC-A351は自動プログラム。ドリップが始まる前の約30秒の無音の間に、マシンが自動コントロールで豆を蒸らしてから、コーヒーを抽出します。シロカSC-122と同じく、シロカ カフェばこ SC-A351もタイマー機能付きで、予約設定でもコーヒー豆をしっかり蒸らしてくれるので、お目覚めに美味しいコーヒーが飲めますよ。
同じように、ボタン1つで抽出の蒸らし、湯量、抽出時間をすべて自動調整して、美味しいコーヒーを淹れてくれるドリップ式の全自動コーヒーメーカーなら、スラット+カフェもおすすめです。しかも、ウォーターサーバーと一体の天然水ドリップだから、味の差は歴然!コーヒーだけではなく、緑茶や紅茶も気軽に楽しめるので、スラット+カフェの方が使い勝手が良いですよ。
どんな部屋にあってもいい、どんな人が使ってもいい、身近な存在感を追求するシロカの家電。シロカ カフェばこ SC-A351を初めて目にした時に瞬間的に感じる美しさは、その徹底したデザイン哲学から生まれます。
シロカ カフェばこ SC-A351は、シルバーの箱の中にガラスポットがすっぽりと収まるスタイリッシュなデザイン。幅約162×奥行280×2高さ64mmなので、2リットルのペットボトルより少し低く、指を広げた女性の掌くらいのコンパクトなサイズ感です。邪魔にならず、インテリアにも馴染みそうなデザインなので、自室のデスクやサイドテーブルなどに置くMyコーヒーメーカーとしても使えそうですね。
シロカ カフェばこ SC-A351は、ペーパーフィルターを使わない、ペーパーレスなコーヒーメーカー。ミルとドリッパーが一体になっているので、粉の場合もミルに投入し、内臓のステンレスフィルターで抽出する仕組みです。
ステンレスフィルターで淹れたコーヒーの表面には、うっすらと油分が浮かぶのですが、これは豆本来の風味とコクが凝縮されたコーヒーオイル。ペーパーフィルターで淹れると、紙に吸収されてしまうので、ステンレスフィルターで淹れたコーヒーの方が生き生きとした味を楽しめるというのがコーヒー業界の定説です。
ただし、このステンレスフィルターは扱いづらいという難点も。何度も洗って使えるのでペーパーフィルターより経済的でエコなのですが、挽いた豆の粒が本体内に飛び散るので、毎回、取り外して洗うのがけっこう、大変そうです。特に、自分で買ってきたコーヒーの粉で淹れる場合は、細かい粉だと目詰まりしやすいので要注意。
シロカ カフェばこ SC-A351は、安さも魅力。公式オンラインストアでは、16280円(税込)と、かなりお値頃です。全自動コーヒーメーカーらしからぬコンパクトボディに機能を搭載したミニマルなデザインなのに、なぜこれほど安いのでしょうか?
シロカは、テレビCMなどの広告を一切行わない、知る人ぞ知る家電メーカー。でも、そこに安さの秘密があって、問屋さんを挟まず、ユーザーと直接取引するので、中間コストを省けるんです。商品価格に広告費用が上乗せされていないので、低価格が実現できるんですね。
大手の家電メーカーのように大規模な広告展開をしないのに、売れているのは、口コミの成果。コーヒー業界の専門家やジャーナリストはもちろん、実際に使っている人も販売サイトのレビューやSNSでどんどんコメントしています。良い評価も、悪い評価も含めて、話題性があるということですね。
もう一つ、口コミでじわじわと評判が広がり、コーヒーメーカー市場に旋風を巻き起こしているのが、スラット+カフェ。こちらはウォーターサーバー市場から人気に火がつき、カフェ機能付きのスラット+カフェが登場して、話題沸騰! 天然水の健康志向とあいまって、一人暮らしの女性やお子さんのいるファミリー層にも強く支持されているようです。実力が本音でわかるスラット+カフェのレビューもぜひ、チェックしてみてください。
全自動コーヒーメーカーの機能をコンパクトボディによく収めたなと思いきや、何かが足りない‥‥。豆の挽き具合は中粗挽きだけなのは理解できるとして、リッチかマイルドなど、肝心な仕上がりのコーヒーの味も選べないんです。せめて湯量だけでも調整できれば良かったのですが。
淹れ終わったあとのミル付きバスケットは、ミルも、ステンレスフィルターも、コーヒー豆のカスがごっそりへばりついています。バスケットごと取り外して、豆を洗い流す時に、キッチンのシンク全体に飛び散ってあとが大変という声も多々あるようです。ミルカッターに手が触れないように、溝に詰まった細かな粉を洗い落とすのも注意が必要です。
バスケットの掃除の大変さに次いで多かった辛口コメントが、プラスチック臭。買ったばかりの全自動コーヒーメーカーにありがちなプラスチック臭。ほとんどの製品は使い始める前に、内部洗浄する必要がありますが、クエン酸洗浄を何回しても、臭いがとれないという報告が目立ちます。コーヒー好きな人には特に気になる問題のようです。
ドリップ式の全自動コーヒーメーカーの中でも特に低価格なシロカ カフェばこ SC-A351はビジュアルがとてもおしゃれなので、ひとり暮らしを始めたばかりの若い人でも手を出しやすいコーヒーメーカーです。
とはいえ、豆の挽き具合がコーヒーの味や風味、香りにも大きく影響することや、ホットやアイスなど、種類によってもそれぞれ適した豆の粗さがあることに気づくと、このマシンでは物足らないと感じるようになるはずです。シロカ カフェばこ SC-A351は、コーヒー道の入門編に全自動コーヒーメーカーの最初の一台として購入するか、キッチンやダイニングで使うメインではなく、2台目のサブとして使うかのどちらかだと思います。
シロカ カフェばこ SC-A351のユーザーが評価するのは、安さ、手軽さ、スタイリッシュさ。でも、安さについてはその分、チープさが否めないので、遅かれ早かれ、買い換えることになるはず。ならば、最初から長く使えて、手軽に美味しいコーヒーが淹れられる、スタイリッシュなスラット+カフェはどうでしょう? スラット+カフェは天然水のウォーターサーバー付き全自動コーヒーメーカーだから、水はコーヒーだけではなく、緑茶や紅茶、料理にも使えます。
本体はレンタルプランもありますし、たとえば、一人暮らしで使い始めても、家族を持ったあともみんなで使えるコーヒーメーカーなんです。そんな風にライフステージに寄り添うコーヒーメーカーは今までなかったかも‥‥。独身から妻、母へと人生に大きな変化が起こりがちな女性なら、スラット+カフェのように長く使えるものを選びたいですよね。