お手頃、お手軽な庶民派!シロカ SC-C122コーヒーメーカー辛口採点!

 

家電市場の新興勢力として注目を浴びるシロカが開発した全自動コーヒーメーカー、シロカ SC-C122。多機能にこだわりがちなドリップ式コーヒーメーカーの定説を覆し、シンプルisベストを目指した独自路線の効果は? 性能と操作性を徹底解析!

シロカ SC-C122の機能は必要なものだけ最小限

 

シロカ SC-C122を開発したシロカは、話題のヒット商品を次々に生み出す今、注目の家電メーカー。シンプルで使いやすい手頃な価格の家電がひとり暮らしの若い世代にも好評です。このドリップ式の全自動コーヒーメーカー、シロカ SC-C122も派手すぎず、多機能すぎず、目立ちすぎない普通っぽさが魅力。気楽に買える感じが良いのでしょうね。

 

 

とはいえ、このシロカ SC-C122は、コーヒーのおいしさ=豆の挽き方にもこだわったシロカのハイエンドモデル。挽きたての豆から淹れられる本格ミル機能付きで、好みの味も選択可能。特に、忙しい朝に便利なタイマー機能は、ユーザー目線のシロカならではの発想で、他のコーヒーメーカーにはない特長なんです。

 

シロカ SC-C122おすすめポイント

☑人気の家電メーカーが開発

☑リーズナブルな価格設定

☑コーヒー豆を自動軽量

☑抽出がスピーディ

☑タイマー機能付き

 

シロカ SC-C122は豆を自動計量。ミルの性能も優秀

 

シロカ SC-C122の豆容器には100gの豆が入り、何杯入れるかによって豆の量を自動軽量してくれます。この機能もシロカだけのオリジナル。使う度に豆を入れる必要がないので、案外便利です。

 

シロカ SC-C122のミルは、コーン式。一般的なプロペラ式のコーヒーメーカーに比べると、豆の風味を損なう摩擦熱が少なく、粒度を均一に挽けるため、ミルの性能はかなり優秀だと、プロの評価もかなり高いようです。

 

コーヒー豆の挽き具合は、豆容器のふたの上部についているダイヤルを回して調整します。ダイヤル式なので、粗挽きから中挽き、細挽きまで、無段階に調整可能。微妙な粒度の変化を試しながら、自分の好みの味を追求できるのはいいですね。

コース、味、杯数を選ぶ簡単操作のコーヒーメーカー

ドリップの設定は、ボタン操作。はじめに豆か粉かを設定し、コースボタンでホットとアイス、マグカップのどれかを選びます。テイストボタンは、マイルドかリッチの2種類。最後に、タイマー表示の下のダイヤルで杯数を設定してスタートボタンを押せば、抽出開始です。 シロカ SC-C122のボタン操作は一目瞭然で簡単ですが、毎回いろいろなボタンを押さなければならないという、手順の多さがちょっと気になります。

 

コーヒーメーカーは毎日みんなで使うものだから、簡単操作は当たり前。忙しい朝は少しでも時短になるように、手順に無駄がないことも大事です。全自動なのに、ハンドドリップより手順が多かったら本末転倒ですし。抽出設定の手順の少なさという点では、スラット+カフェが抜きん出ています。押すべきボタンは、たった1つ。蒸らしや抽出時間はマシンが自動調整して、おいしいコーヒーを抽出してくれるんです。なんて賢い手間要らず!念のため、ちょっと濃いな、薄いなと思った時のために、湯量が細かく調整できる機能もついています。簡単に素早く、いつでもおいしくを叶えるスラット+カフェならではの細やかな心遣いですね。

 

味はマイルドorリッチ。付け替えメッシュフィルターでも調整可

 

シロカ SC-C122は、マイルドとリッチの2種類の味を設定できます。マイルドは口当たりがまろやかで、さっぱりと飲みやすい味に仕上がります。豆のクオリティにもよりますが、リッチは少し、重たく感じるという声もあるようです。

 

もう1つ、付属のメッシュフィルターで味を調整する方法もあります。ペーパーフィルターで淹れたコーヒーよりも豆のコクが出るので、コーヒーツウにはおすすめです。

 

豆の香りはどれも素晴らしく、仕上がりの温度も適温とのこと。さすが、シロカのハイエンドモデル! 一見、地味なコーヒーメーカーですが、味にはちゃんとこだわっているようです。

便利なタイマー機能付きのコーヒーメーカー

 

数あるコーヒーメーカーの中でも、このシロカ SC-C122特有の一番のウリといえるのが、タイマー機能。今までなかったのが不思議なくらい、使い勝手の良い機能です。

 

おやすみ前には朝食の時間をセット。コーヒーの香りで目覚める朝って、ちょっと憧れますよね。外出前に帰宅時間をタイマーで予約しておけば、家に戻ってすぐにコーヒーブレイクでひと息つけますし、お客様をお招きする時も、事前にセットしておけば、準備でバタバタしている最中に慌てる必要なし。些細なことですが、コーヒーメーカーにタイマー機能があると便利ですよ。

 

シロカ SC-C122は時短を重視していて、ドリップの速さもスピーディ。コーヒーを挿れ始めてからの所要時間は、1杯で約2分半です。同じドリップ式のコーヒーメーカーでこれを上回る速さは、スラット+カフェの約1分50秒。他のコーヒーメーカーは速くても5分台なので圧倒的です。しかも、ウォーターサーバーと一体型のスラット+カフェは、給水する必要がないので、大幅な時間短縮に。忙しい時は1分でも早い方がいい、時短もコーヒーメーカー選びの大きなポイントです。

 

冷めにくい真空二重ステンレスサーバーは難点も

 

全自動のコーヒーメーカーのサーバーは、ガラス製とステンレス製に分かれます。シロカ SC-C122は、出来上がったコーヒーが煮詰まらず、冷めにくい真空二重構造のステンレス製。実はこのコーヒーメーカーには保温機能が付いていないんです。冷めにくいから、あえて付けなかったということなのでしょうか。

 

ところで、シロカ SC-C122の説明書には、コーヒーを淹れる前に「熱湯を半分くらい入れ、2〜2分温めたらお湯を捨てる」と書かれています。つまり、事前にコーヒーサーバーを温めておく必要があるという‥‥え?でも、タイマー機能で予約した朝は、誰がコーヒーサーバーを温めてくれるの? というわけで、冷え込む冬の朝にタイマー予約したコーヒーは、かなりぬるそうです‥‥。

 

使ってみて気づくことがもう1つ。コーヒーサーバーの口が狭く、ふちが厚いので、思い切り傾けて注いでも、中にコーヒーが残ってしまうという欠点が。さらには、手が小さい女性でないと中まで洗えないという男性ユーザーの声も。冷めにくい真空二重ステンレスは良いけれど、コーヒーサーバーとしてはちょっと難ありなようです。

シロカ SC-C122のデメリットは?

パーツが多く、慣れないと使いづらい

 

機能をうまくまとめようとした結果の無理な形状なのか、パーツが多すぎて、なにかと使いづらいというプロのご意見も。たとえば、リング状のドリッパーのふたには表裏があるのですが、上下がわかりにくかったり。豆容器のふたも、最初はどうしたら開くのかわかりにくかったり。どうやら、最初は慣れが必要なコーヒーメーカーのようです。

 

毎回洗うパーツも多い

使うたびに洗わなければならないのは、ドリッパーとドリッパーのふた、コーヒーサーバーとコーヒーサーバーのふた、給水タンクの合わせて5点。さらに豆容器のふたと、そのふたに付いている挽き目調整ダイヤルもこまめに洗った方が良いとなると、7点はちょっと多いですね。ちなみに、使い始めに感じるプラスティック臭もやや強めという批判もありました。

 

給水タンクが持ちづらく、扱いづらい

給水タンクが取り外せるのはいいけれど、細長くて薄い独特の形状ゆえに、どこを持ったらいいのかよくわかりません。しかも、背面に穴が空いているので、4杯目の満タンに近い量を入れると、少し傾けただけで水がこぼれます。給水タンクを水平に保ったまま、慎重に水をセットしなければならないストレスはどうなのでしょう??

 

保温機能がない

タイマーよりも、保温機能がほしかったという意見が多数。サーバーは真空ステンレス構造なので冷めにくいはずなのですが、実際はそうでもないらしく。出来立てをすぐ飲んだ方がよさそうです。

 

まとめ

ボタンとパーツの数が多いので、使い始めは戸惑いそう。ミルは優秀なのに、コーヒーの味はそこそこ。タイマー付きは便利だけれど、保温機能がないサーバーはイマイチ。コンパクトで手頃な価格だからこそ、それなりのチープ感‥‥つまり、シロカ SC-C122は抜きん出て優秀な利点はないけれど、多くを求めなければ、気負わず使える庶民派なコーヒーメーカーと言えそう。

 

庶民派ということは、背伸びしない、等身大ということなので、普通っぽさを大事にするシロカの戦略は間違ってはいません。ただ、見た目の安っぽさも、シロカのブランドコンセプトにあるように「ていねいに、美しく、こだわって」というのなら、もっとスマートなデザインが良かったなぁと。

 

スラット+カフェのように、冷水・温水・常温水のウォーターサーバーにカフェ機能がついていても、すっきりスマートなフォルムに収まって、ボタン1つで事足りるのですから。使う人の暮らしに溶け込むスラット+カフェの機能的なデザインこそ、計算され尽くした理想の普通っぽさなのではないでしょうか。

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